琴の海、真珠の海の物語_japanese

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The Koto Sea, Tales of the Pearl Sea

会期・開催時間

2019/11/01(金)–11/10(日)

場所

11/01 (金) – 03 (日) 10:00–19:00
Sorrisoriso (千綿第三瀬戸米倉庫)
長崎県東彼杵町瀬戸郷1303-1

11/02 (土) 17:30–18:30
音琴
長崎県東彼杵郡東彼杵町大音琴郷74番地 
事代主神社前

11/04 (月) ①10:00–12:00 ②14:00–16:00
松原宿
長崎県大村市松原本町77-1

11/08 (金) – 10 (日) 10:00–19:00
長崎オランダ村
長崎県西海市西彼町喰場郷1683-4



Photo: Junpei KawasakiPhoto: Junpei Kawasaki


琴の海、真珠の海の物語
— 大村湾、東と西を繋ぎ海に眠る記憶を呼び戻す


琴の海と呼ばれる大村湾は長崎県の中央に位置し、山も森も近く、世界的にも珍しい閉じられた海域である。
まるで大きな湖のような穏やかな海でありこの美しさを連想させる天女の神話が今に残る。

ここ琴の海一円は太古の昔、具足王国(そないだまのくに)と呼ばれていた。
これは『美しい珠の揃った国』の意であり彼杵と呼ぶようになった所以である。
1300年以上前から豊かな真珠の海であった。スナメリと呼ばれる愛らしいクジラの一種が10万年前から生息しており、綺麗な海の環境でもあった。
しかし、急速な近代化にともない、自然への配慮が欠落し環境が悪化。
人々は大村湾の美しさを忘れ、同時に琴の海—真珠の物語—はいつしか忘れ去られ、大人も子供も海から遠のいた。

海は生命を育む不思議に溢れ、真珠はまさにその豊かな海を物語るものである。
この真珠の物語を復活させ太古の記憶を辿ることは、海の美しさや大切さを考え、そこに生きている生き物と人々を繋ぎ、森や自然環境を守ることである。

この取り組みは、歴史的にも繋がりが深く、琴の海に様々な記憶を残すオランダと取り組む。海への取り組みや新しい価値を生み出すことにも長けているオランダ。
失われた記憶を文化・芸術にて甦らせ、100年後の琴の海—真珠の物語—を生み出す。

東と西を繋ぎ、海や自然環境を守る。世界に誇ることのできる琴の海—真珠の物語—を世界に伝え、大村湾から未来を考えるプロジェトである。





illustration: Pieter van Eenoge

音琴

『天女の琴の音』というお話の残る場所。このお話は、天女がなくなった父母を思い大村湾に降りて琴を弾いた話。その時の音が大きく聞こえたところが大音琴、小さく聞こえたところが小音琴と言われ、それが地名となる。このお話から大村湾は琴の湖といわれるようになった。大村湾周辺は、かつて『そないだまのくに』と呼ばれ、琴の海の真珠や人魚が存在したような、穏やかな美しさを連想させる物語が存在する。

松原宿(旧松屋旅館)

江戸時代に造られた、北九州小倉と長崎を結ぶ約230kmの長崎街道には、25の宿場町があった。そのうち、大村市内には大村宿と松原宿の2つの宿場があり、北端に位置する松原宿は南北約640m余りにわたって栄えていた。ここには、殿さまなどが宿泊する本陣や脇本陣はなかったが、通行する際の休憩場として御茶屋が置かれ、幕末には71軒の家々が建ち並んでいた。

SORRISORISO /千綿第三瀬戸米倉庫

長崎県東彼杵町にある、イベントや個展などを開催しているコミュニティスペース。2015年、旧農協千綿第三瀬戸米倉庫がリノベーションされ、Sorrisorisoとなる。千綿駅に駅舎を利用した千綿食堂や空き家を利用した自家製酵母パンのちわたや、空き倉庫を利用したオーガニックレストラン海月食堂がオープンし、千綿が賑わいを見せている。

長崎オランダ村

1983年にオープンしたオランダ村はオランダの港町、ホールン市の協力を得て、細部に至る部分までホールン市の建物を再現して作られた。オランダからの建築技師団と日本設計が協力して作り上げたオランダと日本の友好のシンボル的建設物でもある。長らく活動を休止していたオランダ村は2016年に再起動。今後はオランダと日本の交流拠点となるよう育てたいと考えている。

展示・販売会
acoya

日時
11/01 (金) – 03 (日) 10:00–19:00

場所
Sorrisoriso

オープニングレクチャー
琴の海、真珠の海の物語
–東と西を繋ぐ海に眠る記憶
acoyaディレクター ChiChi (オオチチトセ)

日時
11/02 (土) 16:00–17:00

場所
Sorrisoriso

真珠その命を落とし、その美を生む。日本には四季があるためあこや真珠の輝きは増し、その真珠は世界中でも美しいと言われている。その美しさは海がもたらす偶然の美。それは海と人間の丁寧な仕事が生み出す奇跡の命。命は一つ一つがユニークであり、同じ色、形は二つと存在しない。この長崎のあこや真珠でヨーロッパ・日本のアーティストがジュエリーを手がけた。自然環境を守り、太古の昔の物語を伝え、琴の海と長崎の海から生まれたあこや真珠を世界に伝える。

参加アーティスト
伊藤敦子、鎌田治朗、小西潤、ニナ・サジェ、フィリップ・サジェ、
ジャンネット・ジャンセン、竹田礼人、太郎、ユーチュン・チェーン、
アナリース・プランタイト、エミリー・パラード&ニールズ・ヘイマンス、
ピー、ビクシー、嶺脇美貴子、渡部睦子、山岸紗綾


Photo: Mathijs Labadie

リュート演奏会
天女の琴の音と真珠の海
リュート奏者 井上周子
朗読 ChiChi( オオチチトセ)

日時
11/02 (土) 17:30–18:30

場所
音琴 (事代主神社前)

『天女の琴の音』というお話が残り、『琴の湖』と大村湾が呼ばれるようになり、
ここから地名が『音琴』となる。
しかし、この美しいお話は忘れられた物語。
洋琵琶と呼ばれるリュートの美しい音色は失くしてしまったかつての美しい琴の湖、真珠の記憶を蘇らせ、新たな物語へと導く。

レクチャー
海と真珠、環境と美
工学博士 尾池哲郎

日時
11/03 (日) 16:30 –17:30

場所
Sorrisoriso

フィルトレーションという膜分離の研究を世界の水のために長年行っている工学博士、尾池哲郎氏。現在はこの技術を使用し化粧品なども手がける。
琴の海の生命、あこや貝の美しさを考察し、そこから様々に広がる、人・環境・経済の美しさについて語る。

音楽会
バロック–美しく歪で空しい–
ソプラノ アクセル・ベルナージュ
リュート奏者 井上周子

日時
11/03 (日) 19:00 –20:30

場所
ツバメコーヒー(Sorrisoriso) 参加費 ¥2,500

長崎とヨーロッパが繋がった時代「バロック」。
バロックの歪な美しさ、儚い芸術。
歌とリュートの響きは古の美しき世界へと導く。

ワークショップ
青と真珠の万華鏡
グラスブロワー 瑠璃庵・竹田礼人

日時
11/04 (月) ① 10:00–12:00 ②14:00–16:00

場所
旧松屋旅館(松原宿) 参加費 ¥2,500

始まりは海であり、ここから全ての物語は生まれた。
ガラスは海の砂から生まれ、あこや貝は海に抱かれ美しい破片となる。
海の青には様々な色が隠れている。私達は、この世界のほんの一握りのシーンを目に見えるように現実として捉えているだけ。本当の美はいつも隠れている。
ガラス越しの小さな世界は、くるくると常に変容し、留まることなく万華の世界を映し出す。

エキシビション
真珠の輪郭
アネケヘイマン & ヒロイクミ

日時
11/08 (金)–10 (日) 10:00–19:00

場所
長崎オランダ村

アーティストトーク
真珠の輪郭
クリエーター ヒロイクミ

日時
11/09 (土) 15:20–16:00

場所
長崎オランダ村

歴史的にも繋がりが深く、海への取り組みや新しい価値を生み出すことに長けているオランダ。そのオランダで活躍するクリエーターが、ユニークな視点で真珠と琴の海を表現。琴の海で真珠を食したシーボルトなど様々な記憶が交差する。過去の歴史をともに振り返り、100年後の琴の海–真珠の物語–を模索する。

作品は、長崎県立美術館(11月13日〜18日)IMA Gallery Tokyo(12月3日〜11日)へと巡回。オランダ大使館、オランダクリエイティブ産業基金後援。

エキシビション
名前のないポートレイト
山崎晴太郎

日時
11/08 (金)–10 (日) 10:00–19:00

場所
長崎オランダ村

アーティストトーク
名前のないポートレイト
アーティスト 山崎晴太郎

日時
11/09 (土) 16:10–16:50

場所
長崎オランダ村

真珠ひとつにはその真珠だけが持つ記憶が存在しその記憶は一粒の真珠を纏う気配となり真珠は生まれる。その気配はひとつひとつ連なり新たな物語が浮かび上がる。柔らかな布は最も神聖なものを形作る。
そこは全ての時間、物語が意味をなさない、ただ優しく再生を促す空間、それは母の胎内。布を通して聞こえる音は、波の音、風景の音、鼓動。歌が生まれ、言葉が生まれ、記憶が刻まれ、気配が際立つ。

コンテンポラリーダンス
またま
舞踏家・振付家 湯浅永麻

日時
11/09 (土) 17:30–18:30

場所
長崎オランダ村 参加費 ¥2,500

かつてとても豊かな真珠の海であった琴の海。真珠は白珠(しらたま)と呼ばれ、魂を意味する言葉でもあったことが、古事記や万葉集に記されている。またこれを着けて踊る巫女も存在した。現在私たちはこの真珠との関係性を失い、私たちが生まれた海の存在さえ感覚の中から消えてしまいつつある。

琴の海と真珠に捧げるレクエイム。昼と夜の間の曖昧な時間に隠されていた世界は浮かび上がる。洋琵琶と呼ばれるリュートの音色が響き、その女性は見えない存在に斎き踊る。

クルージングとダンス観賞
琴の海と真珠クルージング

日時
11/09 (土) 17:00–18:30

場所
長崎オランダ村内ハーバー 参加費 有料

真珠の海を渡るクルージング。琴の海を良く知る真珠養殖場で働く方々が船長さんとなり、真珠の海の物語を語る。
最後に『またま』の舞踏を琴の海から鑑賞。夕暮れの海にかすかなリュートの音と舞う天女が呼応する。鑑賞者は船に乗り招かれた、まれびとのように、それは時を超えた物語の世界へ誘う。



主催:一般社団法人アートカルチャーマトリックス
協賛:オランダ王国大使館、長崎自動車公益財団、長崎オランダ村

運営協力: 東彼杵ひとこともの公社
後援:長崎県、松原宿活性化協議会、東彼杵町、音琴活性化協議会、大村パールハイム
長崎ケーブルテレビ、SALIOT、ぐるり設計室 、ミドリブ、西海市

クリエイティブ・ディレクション:ChiChi (オオチチトセ)

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